高級そうなのを頂いた。
美味しいわ~ 最中の 皮! (≧∇≦)
で、イラついてきたよ(笑)
おてづくり ・・
美しい日本語が喋れないワタクシだけど、この変だと思われる日本語が無性に気になってググってみた(笑)
年賀用の品がにぎやかに並ぶ和菓子売り場で 「お手作りもなか」 という商品を見つけた。「手作りもなか」 ではなく尊敬の接頭辞「お」がついている。気になったので買ってみた。皮と別に包装されている餡を食べる直前にはさむことでさくさくとした食感が楽しめるのが特徴だ。
店によると、客に対する敬意を込めて 「お手作り」 としているそうだ。「店手作り」 の商品は 「手作りもなか」最後に手を加えて 「客が手作り」 する商品は 「お手作りもなか」 と、名称による区別をしているらしい。
「手作り」 するのが店の側だけだった時代には、名詞 「手作り」 の尊敬語形はなく、また必要もなかったのであろう。仮に 「手作り」 を敬語を用いて表現しようとすれば 「お作りになる(物)」 「手ずからお作りになる ( 物 )」のような連体修飾節的表現にならざるをえない。「お手製」 という名詞はあるが、そぐわない。食べて味わうだけでなく、作り手の感覚も部体験できる商品が開発され、その新商品とともに新たな尊敬語の名詞 「お手作り」 が作り出されたといえるのかもしれない。お菓子にまつわる 「お」 のつく表現といえば 「お召しあがり方」 も、よく目にする。「召しあがる」 自体が尊敬語の動詞なので 「召しあがり方」 で十分なのだが、敬語は繰り返し用いられることで価値が下がる傾向にあるといわれているようにあたりまえになりすぎて尊敬語であるという意識が希薄になってきているのだろうか。「召しあがる」 の 「お(ご ) ~になる」 形 「お召しあがりになる」 は二重敬語ではありながら例外的に慣用表現として許容扱いする論もある(文化庁 『敬現として許容扱いする論もある 』(文化庁『敬語の指針』 平成19 (2007年) など)
それを名詞にも転用したのが 「お召しあがり方」 なのかもしれない。それとも,何にでも 「お(ご)」 をつければよい (つけねばならない) という、「敬語の単純化」 のあらわれなのだろうか。だとすれば、好ましい傾向ではないが。こまやかな心遣いをことばでも表現しようとするのはよいことだ。だが、過剰にならぬよう注意したい。「とにかくていねいでなくては」 という思い込みが高じれば,敬語は,他者 (他社) と差をつけるための手段へと傾きかねない。
「敬語」 が 「競語 (けいご)」 になってしまってはむなしい。
敬意表現はお菓子の甘みづけのようなものである。甘さは,ほどよく控えめに。そのほうがお菓子もことばも、そして放送での表現も、一段と味わいが増すはずだ。年の初めに、自戒の念もこめて。
本多 葵 ( ほんだ あおい)
NHK放送文化研究所 2011.2.1 「お」菓子の話 JANUARY 2011 75 PDFより引用
ほんま美味しいわ~ この皮!(爆)
2017.12.17 記